道具をころころ替えるより、これと決めた一つを手入れしながら使い続ける。そんなストラテジストの台所に、ずっと相棒でいてくれる二つを選びました。
ストウブ ピコ・ココット ラウンド 20cm
弱火に任せて、その間に別のことを。
ずしりと重い鋳物のふたが、素材の水分をそっと鍋の中に戻してくれます。火にかけてしまえば、あとは弱火に任せてことこと。煮込みのあいだに別の支度を進められるのが、先回りで物事を整えるストラテジストにすっと馴染みます。傷んだら捨てる道具ではなく、年季が入るほど風格が出てくる一台。台所の真ん中に、どっしりと居場所を持たせたくなります。
日本橋木屋 エーデルワイス 三徳包丁
切れ味が鈍ったら、研いでまた手に戻る。
すっと刃が入って、トマトの皮も玉ねぎの薄切りも気持ちよく決まります。切れ味が落ちてきたら研ぎ直して、また手元に戻ってくる。消耗品として使い捨てないという前提で選べるのが、計画的に物事を組み立てるストラテジストらしい一本です。創業から続く老舗が作り続けてきた定番だからこそ、迷いなく握れて、台所に立つ時間そのものが落ち着いていきます。鍋と包丁、二つの軸が決まれば、あとの道具は自然と整っていくはずです。
