手を動かして、自分の使い方に馴染ませていく時間が好き。クラフターのその気質には、付き合うほど表情を変える道具がよく似合います。今回は、台所での手応えそのものを楽しめる相棒をご紹介します。
リバーライト 極JAPAN フライパン
使うほど、油がすっと肌に乗っていく。
面倒な空焼きがいらず、買ったその日から気負わず振れる鉄のフライパン。最初は少しくっついても、油を重ねるたびに表面がなめらかになり、卵がつるりと滑る瞬間が必ずやってきます。その手応えを自分の手でたぐり寄せていく感覚が、何より楽しい。道具と一緒に上達していく時間に夢中になれるクラフターにとって、毎朝のひと振りが小さな実験になります。
中村銅器製作所 銅玉子焼鍋
銅が火を抱き込んで、生地をふわりと持ち上げる。
東京・足立の老舗が一枚ずつ叩いて仕上げる銅の玉子焼器。熱がすばやく、まんべんなく回るので、巻いた玉子焼きの断面がふっくらと均一に仕上がります。最初は火加減に戸惑っても、何度か焼くうちに自分なりの呼吸がつかめてくる。手をかけた分だけ応えてくれる素材に心を寄せるクラフターには、この銅の手づくり感がたまらないはずです。鉄と銅、手で馴染ませる2品で、台所の時間がぐっと深くなります。

